カテゴリー
未分類

リカレント教育の必要性(第22号)

☆はじめに

◎「リカレント教育」とは、「学校教育」を人々の生涯にわたって、分散させようという理念です。

◎その本来の意味は、「職業上必要な知識・技術」を習得するために、フルタイムの就学とフルタイムの就職を繰り返すことだと言われています。

◎わが国では、一般的に「リカレント教育」を諸外国より広くとらえ、働きながら学ぶ場合、心の豊かさや生きがいのために学ぶ場合、学校以外で学ぶ場合も含まれています。

◎端的に言うと「成人の学習活動の全体」ということもできます。

◎第9回人生100年時代構想会議(平成30年6月13日)で示された、人づくり改革基本構想案の第5章では、リカレント教育は、人づくり革命のみならず、生産性革命を推進するうえでも鍵となるものであり、リカレント教育の受講が職業能力の向上を通じ、キャリアアップ・キャリアチェンジにつながる社会をつくっていかなければならないとされています。

☆人づくり革命基本構想案で示されるリカレント教育の推進策

◎一番目に教育訓練給付の拡充です。

①専門実践教育訓練給付について、第4次産業改革スキル習得講座の拡充や専門職大学過程の追加など対象講座を大幅に拡大します。

②一般教育訓練給付について、対象拡大とともに、ITスキルなどキャリアアップ効果の高い講座を対象に、給付率を2割から4割へ倍増しています。

◎特に、文部科学大臣が認定した講座は、社会人が通いやすいように講座の最低時間を120時間から60時間に緩和しています。

◎二番目に産学連携によるリカレント教育です。

◎新規かつ実践的で雇用対策として効果的で必要性の高いリカレント教育プログラムの開発を集中的に支援するために先行分野におけるプログラム開発や技術者のリカレント教育、在職者向け教育訓練の拡充、実務家教員養成のための研修などとなっています。

◎また、生産性向上のためのコンサルタント人材の養成、長期の教育訓練休暇におけるリカレント教育に対する助成などとなっています。

☆文部科学省や経済産業省に関連するリカレント教育に関する情報

◎文部科学省では、リカレント教育の拡充に向けた方向性を示しています。

◎また、職業実践力育成プログラムを作成し、実行しています。

◎特に、資格取得やスキルアップ・学び直しに関するプログラムや施策などの情報を提供しています。

◎厚生労働省の教育訓練給付制度とも連携し、社会人の学び直しを推進しています。

◎経済産業省では、「人生100年時代」において、キャリア・オーナーシップや「成果」を出すマインド、そのための社会人基礎力は必要不可欠な土台と認識し、付加価値を発揮し続けるためには、「一億総学び」社会の下で、絶えず学び直しを通じたアップデートや新たなスキルの獲得が必要不可欠だと表明しています。

◎また、「人生100年時代」や「第四次産業革命」の下で、2006年に発表した「社会人基礎力(=3の能力/12の能力要素)」はむしろその重要性を増しており有効であると結論付けています。

◎個々人が、キャリアオーナーシップに基づき、自らが持つ・持たざる能力や体験をリフレクション(振り返り)するために、ライフステージの各段階で意識することが求められる「問い」を示すことが有効であるとしています。

☆キャリアコンサルティングでも重要視されているリカレント教育

◎リカレント教育は、キャリアコンサルティングでも重要視されています。

◎自分のキャリアをしっかり、ジョブカードなどに落とし込むことによって、「自分の能力の見える化」を行い、人生の各ステージで振り返りを行うことで職業能力の開発が進むことになると思います。

◎生産性を向上させ、充実ある職業生活を送っていくためにもリカレント教育の必要性を認識していくことが重要だと思います。

◎飯森キャリアコンサルタント・産業カウンセラー事務所では、キャリアコンサルティングと連動させながら一人一人に適するリカレント教育について、アドバイスをさせていただいています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です