☆働く人すべてに役立つカウンセリングの実践
◎「悩みこそ、その人がその人になっていく上で重要な役割を果たしている」という考え方は、すべてのカウンセリングに共有されています。
◎あの時のあの悩み・苦しみがあったからこそ、「今の私がいる」そんな実感を私たち皆、持っているのではないでしょうか。
◎カウンセラーが問題を解くのではなく、四苦八苦しながら勇気をふりしぼってみずからの問題解決に取り組もうとしている人たちへの敬意と尊重と励ましに、カウンセリングの本質があるのではないかと考えられます。
◎飯森社会保険労務士・キャリアコンサルタント・産業カウンセラー事務所においても、常にこのことを頭の片隅において、カウンセリングを実施しています。
◎職場では、人間関係に悩み、努力のわりに業績(結果)に結び付かないことがあります。
◎そんな時に、カウンセリングを受けると楽になることがあります。
◎精神的な健康が、人生100年時代には、必要不可欠です。
☆カウンセリングの実践について
◎カウンセリングという言葉の意味は、「対話する」 「助言する」 「熟考する」 「深くものを考える」 「自分との対話をする」などです。カウンセリングは、一対一の関係で相談者を尊重しながら、相談者自身が「自分の内面で、自分と語り合うことを助けるということです。」
◎具体的には、相談に来た人に対して敬聴(尊敬の念を持って傾聴)していくと相談した話しの内容が相談者自身のものとして感じられるようになります。
◎相談者自身のものとして感じられるようになるとそれがあたかも相談者自身のこととして起こっているように感じられ、相談者の心の中で相談者自身と対話をしているような感覚になるということです。
◎その中から、相談者自身で問題解決をし、成長していくということです。そのためにもしっかり聴くということがカウンセラーには重要です。
☆カウンセリングを受けた相談者の変化とカウンセラーの変化
◎カウンセリングを受けると 「あっ、何か、今、気持ちが楽になったかも」 「悩んでいたことがなんだかちっぽけなことに思えてきた」 「安心したりする瞬間が確実に増えてきた」 などの反応を示します。
◎相談に来たときには、「人間関係に疲れ、業績も伸びない、家族の理解もないし、非常に孤独だ」と話していた相談者が、悩みを話すことによって、自分自身と向き合い、じっくりと考えることで、一つ一つを前向きにとらえるようになり、立ち直っていきます。
◎言葉が相談者の琴線に触れると立ち直りが早いと言われています。
◎そのような言葉を発することができれば、とても幸せな気分になれるのではないでしょうか。
◎それとそのカウンセリングの過程の中で、カウンセラー自身が、自分自身と対話し、自分自身が成長していくこともあります。
☆AI時代だからこそカウンセリングを気軽に受けられる環境整備が必要ではないでしょうか?
◎カウンセリング窓口を設置していると 「相談してよかった」 「不安や心配が少しだけど和らいだ」 「将来に向けての展望が開けた」 「自信がついた」などの肯定的な意識形成ができます。
◎相談者も幸せな気分になります。精神面での健康状態が維持できることで、業績も格段に向上し、生産性も高まっていきます。
◎健康経営という観点からもカウンセリングによる従業員の心の健康を保持していくことが大切です。産業カウンセリングを取り入れる価値は高いと思います。